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技術情報
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ロールスリッター
2020年07月01日
多種多様な業界で活躍しているスリッターとロールスリッターについてご存知でしょうか。
スリッターとロールスリッターとは、
フィルム、両面テープ、粘着テープ、箔、金属、ゴム、不織布、紙、ガラス繊維、繊維、レザー、ターポリン、複合材料、発泡剤、ビニールやカーボンシートなど、ロール状に巻かれた材料を指定幅にカッティングする機械です。
両製品ともに「材料を指定幅にカッティングする」という観点においては共通ですが、特に「スリッターとロールスリッターの名前が似ているのでわからない」「どっちが良いスリット加工ができるの」「どうやってスリットしているの」など、さまざまな疑問点をよく耳にします。
みなさまも、そういった疑問点をお持ちではないでしょうか。
この記事では、両製品を長年作り続けてきた「老舗スリッターメーカーの株式会社キンダイ」が、それらの疑問点について詳しく解説していきます。
”新人の方や女性の方にも、操作・メンテナンスがしやすいスリッターがほしい”
”材料が必要なときに必要な分だけスリット加工をしたい”
”できるだけ低価格でスリッターを導入したい”
「このようなニーズをお持ちの方は、ロールスリッターが最適な機械になります。」
ロールスリッターは、丸刃1枚でロールに巻かれた材料を紙管やプラスチックコアごと、そのまま「ブツ切り」でスリットします。この業界では、このロールスリッターを「ブツ切り」「輪切り」「押し切り」「大根切り」など、さまざまな名称で呼ばれております。
近年、各業界の求めるニーズが急速に変貌しており、新人の方や女性の方にも操作しやすい機械にしてほしいや材料が必要なときに必要な分だけスリットしたいなど、多くのお声が寄せられています。「この人しかこの機械は扱えない」という従来の属人的な機械では、多様性が増している現代のニーズには応えることができません。
その点を加味した当社ロールスリッターは、タッチパネル入力で簡単に各種設定をすることができ、操作性を考慮した機械・電気設計をしております。
例えば、
1. カット幅、カット個数及び各種設定後に、自動ボタンを押すだけで自動カッティング
➝タッチパネルで簡単に設定が可能なので、新人の方や女性の方にも安心して操作が可能
2. 必要な分だけ直ぐにスリット加工ができるので、待ち時間なく効率的に作業可能
➝在庫削減や納期短縮に大きく貢献
”指定した巻き長さに巻き取りながら、スリット加工をしたい”
”生産性に優れたスリット加工をしたい”
”高精度かつ高品質を追求したい”
「このようなニーズをお持ちの方は、スリッターが最適な機械になります。」
複数枚の刃物を使用してロールtoロールで材料を巻き出してスリットを行い、指定された巻きメーター数で材料を巻き取る機械です。さらに、連続した1枚のシートをスリットすることが可能なので、より安定した精度で加工を実現することができます。
大きく分けて、スリッターには3種類のスリット方式があります。材質、切断幅、加工条件を基に「シャーカット方式」「スコアカット方式」「レザーカット方式」を使い分けてスリットを行なうことができるので、不織布、紙、フィルム、シート、塩ビや各種シートなどさまざまな材料をスリット加工することができます。
例えば、
1. 500mのロール長さを100mに小割りにしながら指定幅にスリットが可能
➝小割りにすることで、次工程の作業効率を向上
2.連続した1枚のシートを複数枚の刃物で、同時に指定幅にスリット加工が可能
➝生産性及び切断面が非常に良好
そして、「スリッターとロールスリッターの違い」を簡単に要約すると、下記になります。
ロールスリッター | スリッター | |
刃物枚数 | 1枚 | 複数枚 |
スリット方式 | 紙管ごとブツ切り | ロールtoロールでスリット |
作業性・操作性 | ◎ | △ |
生産性 | △ | ◎ |
切断面の精度 | ◯ | ◎ |
スリッター価格 | ◯ | ✕ |
導入業界の広さ | ◎ | ◯ |
※当社製品の標準仕様での比較となります。
最後に、当社は創業以来78年の経験と技術力で「ロールスリッター」と「スリッター」の両製品を製作し続けてきた、プロフェッショナル集団であります。
両製品の特長をよく理解しておりますので、お客様のご要望に応じた最適なキンダイ製品をご提案させていただきます。
ショールーム(大阪府泉佐野市)には、ロールスリッターとスリッターを常設しておりますので、様々な材料に適したスリット加工テストを実施可能です。テスト加工をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。