キンダイの技術

KINDAI Technology

創業1945年、創業以来約10,000台以上のキンダイ製品を世界へ製造販売してきました。
75年で培った幅広い分野での高い技術力と豊富な経験で製作しているキンダイの主力製品、
ロールスリッター、ヒートカット機(スリッター)、長尺シート両耳自動縫製機(両頭機)の技術をご紹介します。

ロールスリッターの技術

ロールスリッターとは?

ロールスリッターとは、ロール状に巻かれた材料を刃物でスリット加工(輪切り)するスリッター。
カット幅や個数に応じてタッチ画面で設定でき、新人の方や女性の方にも安心して操作できます。ロールスリッターをスリッター業界では、「ブツ切り」「大根切り」「輪切り」「押し切り」など、さまざまな名称で呼ばれております。

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  • KINDAI Technology.01

    刃物と原反部

    女性の方にも安心して操作できる機械に

    刃物とチャックの回転数・回転方向は原反をスリット加工するうえで、非常に重要になります。
    当社ロールスリッターは自由自在に刃物とチャックの回転数・回転方向を調整することができ、原反に応じて最適な条件でスリット加工することが可能。
    その中でも特に、刃物の切り込み前進速度を3段変速で調整できるのも特長の一つ。
    例えば、原反を切り始める際は刃物の切り込み前進速度を低速させ、その後は高速で原反をスリット加工します。
    最後に紙管やプラスチックコアを切断する際は再び低速になります。
    3段変速することで、材質や巻き硬さ加減に応じたスリット加工が容易。
    また、原反の外径が変更しても、自動的に外径を検出する当社独自の機構を設置しておりますので、外径に応じた細かい設定や調整は不要。
    新人の方や女性の方にも、すぐに運転方法を習得することができます。

  • KINDAI Technology.02

    チャック部

    一定圧力で原反を綺麗にチャッキング

    原反を固定する装置をチャックと呼びます。
    当社ロールスリッターのチャックは、内側と外側の爪で原反の紙管と外周を一定な圧力でチャッキング。
    原反を高速回転させて安定したスリット加工を実現させるためには、この内側と外側の爪が重要。
    適切に原反をチャッキングできていない場合は、スリット時に不良を起こす可能があります。しかしながら、原反を一定にチャッキングする圧力ボリュームを標準仕様で設置しておりますので、材質に応じて圧力調整ができ切断面不良を防ぎます。
    また、外径が変更した際にでも、ワンタッチで外側の爪の位置調整が可能なので、作業性が良好です。

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    研磨部

    刃物の切れ味は切断面の生命線

    刃先が摩耗をした際には、原反の切れ味が悪くなり「毛羽立ち」や「二度切れ」などを起こす場合があります。
    当社ロールスリッターは研磨装置を設置しておりますので、摩耗した刃物を交換することなく、簡単に刃先を研磨することが可能。
    研磨方法は手動研磨と自動研磨の2種類があります。
    手動研磨は手動運転で刃先を入念に研磨することができ、刃先を鋭角または鈍角に調整したい際に有効。
    自動研磨は自動運転中に設定された研磨回数を自動的に行いますので、細かい調整が必要なく効率的に研磨をしたい際に有効。
    また、刃物の研磨のみならずに原反に応じた刃物材質、刃物形状、刃先角度など多数の刃物種類をご用意しております。
    刃物はスリット加工をする上で「生命線」になりますので、より高品質かつ効率的にスリット加工できる刃物をご提案します。

ロールスリッタ―でスリット加工された製品は、
さまざまな業界で役立っています。

  • フィルム業界 イメージ

    フィルム業界

    機能性フィルム、PP・PE各種フィルム、表面保護材、反射材、金属泊、熱転写泊など

  • テープ業界 イメージ

    テープ業界

    粘着テープ、両面・片面テープ、マスキングテープ、伸縮テープ、特殊基材テープ、包装テープ、ポリエステルテープなど

  • 不織布業界 イメージ

    不織布業界

    マスク、テーピング、包帯、衛生用品、パンチカーペット、内装シート、フィルターなど

  • 自動車業界 イメージ

    自動車業界

    カーボンシート、各種内装用シートなど

  • ゴム業界 イメージ

    ゴム業界

    自転車タイヤ、駆動用ベルト、ジッパー、
    各種ゴムシートなど

  • 繊維縫製業界 イメージ

    繊維縫製業界

    バイヤステープ(衣服類、スリッパ、靴)、
    各種生地素材など

  • レザー業界 イメージ

    レザー業界

    合成皮革、人工皮革など

  • 紙業界 イメージ

    紙業界

    壁紙シート、紙管、ダンボールなど

ヒートカット機の技術

ヒートカット機とは?

ヒートカット機とは、ロールtoロールで巻き取りながら当社独自のフリー回転丸刃に熱を加える事で、切断面のシワを発生させずに、美しく溶着させてホツレを防ぎます。
フリー回転丸刃の特長を活かして高速回転でヒートカットができます。
ワイピングクロス、カーテン、のぼり、プリント旗、ベルト芯、毛布縁飾テープ、リボンテープやメッシュなどに適しています。

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    フリー回転丸刃と固定刃

    生地に優しい独自技術の刃物ユニット

    当社独自設計のフリー回転丸刃タイプは、固定刃タイプに比べて溶着面が滑らかに仕上がり、バリを抑えながらヒートカットすることができるのが一番の特長。
    さらに、フリー回転の丸刃の特性を活かして高速回転でヒートカットして巻き取ることが可能になり、原反に無理な負荷や抵抗をかけずにヒートカットができます。
    鋭角な刃先角度から鈍角まで多種類の刃先角度を用意しておりますので、材質に応じて最適な刃物で綺麗な溶着面を実現。
    固定刃タイプは、フリー回転丸刃タイプに比べて高温でヒートカットすることができるのが特長。
    高温で溶着することで確実にホツレや切断クズを防ぎ、しっかりとした溶着面でヒートカットができます。
    どちらの刃物ユニットも多様な特長を兼ね備えておりますが、滑らかで美しい溶着面を実現できる点から、近年はフリー回転丸刃が大変好評をいただいております。

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    巻き取り部

    均一なテンションコントロールが綺麗な巻き取りを実現

    テンションコントロールの強弱が、綺麗な巻き取りができるか大きく左右します。
    巻き取り張力が弱い場合はシワが発生し、反対に張力が強い場合は縮みや変形が起きます。
    また、巻き取りは上下2軸で行うため上下ともに張力が一定でないと、ヒートカット幅が不均一になりシワやたるみなどが発生する原因にも繋がります。
    特にヒートカット後は溶着面の影響から巻き取り加減が不安定になりますが、当社ヒートカット機はテンションコントロールを搭載しておりますので、巻径の変化に応じて一定な張力を保ちながら綺麗なヒートカットを実現。
    また、溶着加減の影響により少し端面が盛り上がりますが、当社独自設計の装置を搭載することで、溶着の盛り上がりを気にせずに、安心して綺麗に巻き取ることが可能になります。

ヒートカット機でカットされた製品は、
みなさまの身近なところで役立っています。

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    のぼり旗

  • テープ業界 イメージ

    合成皮革

  • 不織布業界 イメージ

    メッシュ・フィルター

  • 自動車業界 イメージ

    カーテン・ロールスクリーン

  • ゴム業界 イメージ

    ワイピングクロス

  • 繊維縫製業界 イメージ

    リボンテープ

スリッターとは?

スリッターとは イメージ

ロールtoロールで原反を巻き出してスリットを行い、指定された巻きメーター数で原反を巻き取る機械を「スリッター」と呼びます。
「ロールスリッター」は刃物一枚で指定されたカット幅を紙管ごとスリットする方式ですが、「スリッター」は刃物を複数枚並べてロール状に巻かれた原反をスリットしながら巻き取る方式になります。
巻き取り長さを自由自在に設定できる点と、連続した一枚のシートをスリットできる点により、安定した精度と品質を実現できるのが特長。
また、「スリッター」には3種類のスリット方式があります。
材質、切断幅、加工条件を基に「シャーカット方式」「スコアカット方式」「レザーカット方式」を使い分けてスリットを行うことで、価格、精度、品質をより追求することが可能。

スリッターとは イメージ

スリッターとロールスリッターの関係性

スリッターとロールスリッターの関係性 イメージ

長年「スリッター」と「ロールスリッター」の両製品を製作し続けてきたキンダイだからこそ、両製品の関係性が明確に理解できます。
どちらも多様な特長を兼ね備えておりますが、お客様の求められるニーズによってご提案する製品を区別しています。
特に近年は、操作性や作業効率を追求したニーズが高まっておりますので、その点を加味した「ロールスリッター」はタッチパネルで容易にカット幅や個数などを設定することでき、安定した品質でスリットすることが可能。
「ロールスリッター」には熟練した操作や調整技術が必要なく、新人の方や女性の方にも簡単に操作できる点が最大の利点。
「スリッター」は刃物を複数枚並べられる点から生産性を重視されている方や、連続した一枚のシートをスリットできる点から、品質をより向上させたい方に最適な機械になります。
スリット方式は全く異なりますが、両製品共に「原反をスリットする」という機械には変わりはなく、キンダイはスリッターメーカーのプロフェッショナルとして、お客様のニーズに最適な機械をご提案します。

スリッターとロールスリッターの関係性 イメージ

長尺シート両耳自動縫製機の技術

長尺シート両耳自動縫製機(両頭機)とは?

長い歴史の泉州タオルと今治タオルを支える、日本初で開発した長尺シート両耳自動縫製機。
通常は右ミシンのみで縫製しますが、当製品は左ミシンも搭載させて同時に両耳を自動縫製していきます。
左右ミシンで同時に縫製することで、効率的にかつ安定した縫製を実現します。
タオル、シート、毛布、スカーフ、カーテン、カーペットなどに適しています。

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    ミシン部

    日本初で開発したタオル自動縫製機

    縫製業界でも珍しい左ミシンを搭載することで、左右ミシンでシート状の材料を同時に三ツ巻き縫製します。
    左右ミシンで同時に縫製が可能なので効率的に縫製ができる点と、均一なテンションを同時に加えることでパッカリングを防ぎ安定した縫製を実現できる点が特長。
    ミシンも多数種類がありますが材料に適したミシンを選定することで、厚いシートから薄いシートまでさまざまな材料を縫製することが可能になります。
    また、当社独自設計の「糸切れ検出センサー」も標準仕様で搭載しておりますので、運転時に上糸・下糸が切れた場合にでも機械が自動的に停止します。
    また、切れた糸の場所を表示するので、安心して自動運転で縫製することもできます。

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    原反部と振り分け部

    備蓄機能でノンストップ運転が可能に

    原反部はJ-Box型とU-Box型の2種類があり、どちらも縫製前に材料を備蓄できることが特長。
    備蓄できる材料が無くなった際には事前に原反検出センサーが作動し、新しい材料と繋ぎやすい位置で自動的に一旦停止してくれます。
    備蓄側は一旦停止しておりますが、一定量の材料を備蓄しておりますので、自動運転が止まらずに材料を連続して縫製することができます。
    また、縫製後は材料を綺麗に振り分け(折り畳む)装置を標準仕様で搭載しておりますので、次工程に移りやすいように考慮しています。
    ご要望に応じて縫製後は巻き取り・定寸刃物裁断・定寸ニクロム線裁断などに変更することも可能。

長尺シート両耳自動縫製機で縫製された製品は、
みなさまの身近なところで役立っています。

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    タオル

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    毛布・シーツ

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    カーテン

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    カーペット

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    スカーフ

  • 繊維縫製業界 イメージ

    コンテナ・テントシート

キンダイは近代的な技術で世界を変えていく

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